アンケート調査の注意点
アンケートを作成する上で気をつけるべき点
何かしらの実態を調査する上で、もしくは、研究をする上で、
アンケートを行うことがあると思います。
このとき、最低限気をつけるべき点をまとめました。
ネタ元は以下の本。
題名にもある通り、非常にさらっと読めました。
- 作者: 高橋信,井上いろは,トレンド・プロ
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2006/10/26
- メディア: 単行本
- 購入: 32人 クリック: 104回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
アンケートの順序
アンケートの順序は軽視しがちですが、
より多くのアンケートを集めるために工夫すべき点がいくつかあります。
(被験者実験等、必ずアンケートを集められる場合には気にしなくても良いかも?)
1. 「実態」を訊く
~をやったことはあるか・~を持っているかなど。
いつ買ったかどこで買ったかなど。
2. 「意識」を訊く
満足or不満な点、満足or不満な理由
その他、価値観など
3. 「属性」を訊く
性別・年齢・未婚既婚・収入
最終学歴・家族構成など
いきなりアンケート者の「属性」を聞くと、
どうしても相手が身構えてしまう……。
そこで、先に「実態」や「意識」を聞いた後に、
「属性」を持ってくると、
せっかくだからと最後まで書いてくれる人が多くなる。
アンケートの悪い質問・チェック事項
- かなり個人的なことを具体的に訊く。(年収を自由記述など)
- 表現があいまいである。
- 2つ以上の意味を有している。
- 順位をつけさせる。
- 回答を誘導している質問
- 段階が多すぎる質問
- 点数をつけさせる質問(0点や10点をどう解釈すべきか迷う。)
- 自由回答を募る質問
順位をつけさせる&自由回答を募る質問
特にやってしまう(と思われる。主に自分が。)
2つについてさらに詳しく記述します。
順位をつけさせる質問
なぜ、「順位をつけさせてはいけないのか」の説明から始めます。
Q.好きな料理は何ですか?次の選択肢から順位をつけて下さい。
A.「ハンバーグ」「カレーライス」「牛丼」「うどん」「焼きそばパン」
というアンケートを作成したとします。
この場合、アンケート者は、
「ハンバーグと牛丼が好きだけど、他の3つはどうでも良いな……。」
と、特定の順位はつけられるけど、他の選択肢については順位をつけづらいという場合があるかもしれません。
また、順位をつけるという作業は大変なので、アンケート者に大きな負担を与えます。
こういったアンケートを作る時は、
Q.好きな料理は何ですか?好きな料理を選択して下さい。
A.□「ハンバーグ」 □「カレーライス」 □「牛丼」 □「うどん」 □「焼きそばパン」
というアンケートを作成しましょう。
これらのアンケートを集計すれば、どの料理がどれだけ選ばれたかで
順位付けをすることができます。
自由回答を募る質問
自由回答は、被験者に大きな負担を与えます。
何も書いてもらえないという場合が増えてしまうでしょう。
そこで、本番の調査で自由回答を募る前に、
出来る限り予備調査で自由回答を募り、
予備調査の回答のトップ5を選択肢化して、
本番の調査に臨みましょう。